東京弁は感染るんです
去年も一昨年も書いた話題、毎年恒例、丸かぶり寿司について。 コンビニのレジに置いてあったチラシによると、巻き寿司には「福を巻き込む」という願いがこめられていて、切らずに食べるのは「縁を切らない」という意味があるそうだ。 こじ付けはうまいのだが、肝心の寿司がうまくない。 この丸かぶり寿司は、手巻きタイプで海苔がパリパリなのだそうだ。 節分に巻き寿司を丸かぶりにするのは関西の風習だが、関西の「巻き寿司」は関東の「のり巻」とは違って海苔を焼いたりはしない。 丸かぶりの巻き寿司は寿司飯と海苔がしっとりと馴染んでいなければ美味しくない。 誰が恵方を決めるのだろう。。。
小学校の家庭科で買わされた裁縫セットに小さな握りばさみ(和ばさみ)が入っていた。 この握りばさみにも、なんと関西と関東で違いがあるそうだ。 ネットで別のことを調べていて偶然見つけた美鈴ハサミ株式会社というはさみの会社のサイトに書いてあった。 関西型は刃が長く細身であるのに対して、関東型は刃が短くややずんぐりとした形をしているらしい。 確認しようと握りばさみを探してみたが行方不明で、行方不明だからといって我家では握りばさみの出番がないので普通のはさみがあれば別に困ることはない。 ホームセンターの握りばさみ。もちろんこのためにホームセンターに行ったのではない。
私は食べ物に好き嫌いはほとんどないが、子どもの頃には苦手な食べ物が結構あった。 その一つに「粕汁」がある。 酒処の本場、西宮の酒造メーカーに勤めている親戚がいたので絞りたての酒粕が手に入り、冬はよく粕汁が食卓に上った。 子どもの舌には美味しいとは感じられなかったが、今食べると多分美味しく感じられると思う。 大人になってからから粕汁を食べた記憶がないが、そういえば関東では粕汁を食べる習慣がないようだ。 粕汁は見ないが「けんちん汁」ならよく見かける。関西では、けんちん汁とは言わなかったように思うのだが何と呼んでいたか思い出せない。
9日は宵戎。 えべっさんの総本社・西宮神社だけでも宵戎、本戎、残り福の3日間に100万人を超える参拝客が訪れるのに、東京ではほとんど関心が持たれないのが不思議な気もする。 えべっさんは商売繁盛の神さんだが、耳が遠いと言われている。 自分の耳も治せないような神さんでは、ちょっと頼りないような気がするが、勝手な人間の言うことはそう簡単には聞けないということなのかも知れない。 「今日、耳日曜」という言葉を思い出した。 耳が休みで聞こえないという意味だが、関西では「今日、耳日曜(にちよう)」とは言わず、「今日、耳日曜(にっちょ)」と発音する。
神戸の実家では正月二日目には白味噌の雑煮ではなく水菜を入れたすましの雑煮を食べていた。(一昨年の「今日の戯言」でも同じようなことを書いている。マンネリ。) 最近は関東のスーパーでもこの水菜を目にするが、これがホウレン草ぐらいの大きさしかなく、いたって貧弱なのだ。 本当の水菜は白菜ぐらいの大きさで、よく育つと千本もあると思われるほど多くの葉が出るので千筋菜(ちすじな)とも言われるらしいが、関東の水菜はせいぜい十五筋菜ほどである。 この水菜、関東では京菜と言われていたはずだが、最近は関西での呼び名と同じく水菜と呼ぶのが一般的になっている。関西の言葉の東京進出大歓迎。 Blogの画像の使いまわし。 |