東京弁は感染るんです
以前にも「今日の戯言」に登場した我が家の破壊犬。 もうかなりの高齢なので最近は耳が遠くなってきているようで、呼びかけても気付かないときがあるのだが、雷には敏感でゴロゴロと鳴り出す前に吼えはじめて、ゴロゴロと聞こえる頃には発狂して手がつけられなくなってしまう。 雷や花火を怖がる犬には雷や花火の音を録音しておいて犬の近くでその音を流して徐々に慣れさせる方法があるらしいが、人間の年齢で言うと70歳を超えている老犬ではもう手遅れなのだ。 雷を怖がる犬の話を東京弁の感染状況を綴る「今日の症状」に関係付けるのは難しいが、ピカッと光る「稲妻」のことを関西では「稲光」と言うほうが普通だったような気がするので、「稲光」が関西の言葉だとすると「今日の症状」にこじつけられそうだ。 「大阪ことば事典」には「稲光」が載っている。 「方言の読本」によると、確かに関西では「稲光」というが、関西に限った言葉ではない。「稲妻」は東北や九州で多く使われる言葉のようだ。 下駄箱を破壊されたので、同じような色のベニヤ板を張ったのだが、そのベニヤ板も噛み砕かれてしまった。。。
先月から書こうと思っていたAsahi.comの「かきくけこどものはひふへほんま? 」に載っていた『「どの口が言うてんねん!!」…その心は?』について。(早く書かないと2ヶ月ぐらいで記事が削除されてしまうようなので。) 「どの口が言うてんねん!!」については、ワンポイント関西弁−フレーズ編で「この口が言うかぁ!?」として、取り上げたことがあった。 「かきくけこどものはひふへほんま? 」では『悪いことをしている子にもあえて逃げ道をつくる、大阪のおばちゃんの優しさ』と解説されているのに対し、ワンポイント関西弁−フレーズ編では『口答えをする子どもが悪いのではなく、悪いのはそういうことを言う口』だと書いた。 私も『あえて逃げ道をつくる』と言いたかったのだが、そういう表現が思いつかなかっただけで、言いたかったことは同じ。 昔、ポッキーのCMで「ポッキーポッキー言うのはこの口か!」というCMがあったような。。。 「この口」の写真はないので「がま口」の写真でも載せておきます。
先月の「今日の症状」でマッカ(マクワウリ)について書いたところ、下町育ちさんから『メロンのずぅをプランターに生ゴミとして埋めたら、カイワレの軍団の様にびっしり芽ぇが出揃い、・・・』というコメントをいただいた。 『ずぅ』という言葉は、もう40年以上も聞いていない単語で、多分、私にとっては今まで一度も使ったことがない単語の部類だと思うが、子どもの頃に母か祖母か叔母が言っていたのを覚えているので非常に懐かしく感じた。 大阪ことば事典には『ズゥ:中子。瓜類の、種のあるやわらかい部分。』と書かれているので、標準語では中子というようだが、中子という単語はいままで聞いた記憶がない。 妻はその部分は『わた』というと言っているが、確かに『わた』のほうが馴染みのある言い方のような気もする。 ただし、辞書(国語大辞典(新装版) 小学館 1988)には『わた:動物の腹腔内にある内臓の一部。』と書いてあるので、植物にも使えるかどうかはわからない。 写真はマッカ(マクワウリ)のずぅ。 |