東京弁は感染るんです



今日の症状
(2005年4月の症状)

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2005/4/29 蛍光灯

通勤で利用している京王で「先日、乗客が荷物を網棚に乗せようとしたときに誤って蛍光灯を破損し、破片が座っている人にふりかかる事故が発生したので、荷物を網棚に乗せるときには十分注意して欲しい」という車内アナウンスがあった。
「ここが変だよ。関西人。ちょっと変ちゃう。東京人。」「今日の戯言」にも書いたように、東京の通勤電車は最新型の車両でも蛍光灯が剥き出しなのに対し、関西の電車はJRでも私鉄でも相当古い電車にも蛍光灯にはカバーがついている。
蛍光灯にカバーがあれば誤って蛍光灯を破損するような事故は防げただろう。

しかし尼崎の脱線事故を考えると、蛍光灯にカバーがあろうがなかろうがそんなことはどうでもよく、とにかく電車は安全がなにより優先しなければならないこと痛感する。
亡くなられた方のご冥福と、負傷された方の一刻も早い回復をお祈りします。



 京王の6000系の車内。最新型の9000系にもカバーはついていない。




2005/4/24 促音便

多摩に「乞田」という地名がある。
関西人なら「こうだ」と読みたいところだが、ここでは「こった」と発音する。
昔、領主の圧政で食糧難に苦しんだ農民が「少しでも田んぼを耕させてほしい」と『乞うた』のが地名の由来なのだそうだ。
昔は「こうだ」と呼ばれていたのが促音便化したのだろう。
鎌倉街道にある「乞田」の看板をみて、「習田」さんという小学校1、2年生のときの同級生の女の子のことを思い出した。
「しゅうだ」の「しゅ」は唇を尖らせて発音することと、「たえこ」という名前の連想から「タコ」というあだ名がついていた。
3、4年生のときは組替えで別々のクラスになったが、5年生のときにまた同じ組になったらみんなから「しゅうだ」さんではなくて「しゅった」さんと呼ばれていたので驚いた記憶がある。たった2年間で促音便化したのだ。
本人はどちらでもよい、といっていたようだが、ふりがなはどうしていたのだろう。今となっては謎である。



 「音便」については「関西弁基礎講座第23講」をご覧ください。




2005/4/19 エスカレータ

エスカレーターで急ぐ人のために関東では右側を、関西では左側をあけることについては『ここが変だよ。関西人。ちょっと変ちゃう。東京人。』でも取り上げたが、名古屋の地下鉄ではエスカレーターの上を歩くことが禁止されているらしい。
駆け上がったり駆け下りたりする人に押されて転倒したという報告例もあるのでエスカレーター上の歩行が禁止になったのだと思うが、急いでいる人のために片側をあけるというスタイルは非常に合理的だと思う。
私は『いらち』な性格なので、エスカレーターでじっと立ち止まっていることは少ない。
片側があいていて当然とは思わずに、あけていただいているという謙虚な気持ちが必要なのはわかっているが、あいている先のほうで立ち止まっている人がいるとイライラしてしまう。
まぁ修行が足りないということだろう。



 関東生活の長い私は、左側があいていると落ち着かない。関西人失格。




2005/4/7 再び「こーへん」について

先月の「今日の症状」で、神戸や阪神間の若者層にみられる「来る」の否定形、「こーへん」について、10代〜20代は「こーへん」、40代〜60代は「けーへん」と言うらしいと書いたが、先日神戸から甥が遊びに来たので、確認してみた。
彼は二十歳だが、確かに「こーへん」というそうで、たまに「けーへん」も使うと言っていた。
「こーへん」という言葉は、但馬地方の方言( 但馬地方は兵庫県の北部、日本海側の地域だが、言葉はいわゆる関西弁ではなく東京式アクセントである。 )について研究されている「谷口裕さんのホームページ」( 「東京弁は感染るんです」と相互リンクしていただいています )によれば、最近では但馬地方でも若い世代で使われるようになってきているそうで、「こーへん」が勢力を広げているようだ。
しかし、甥によると彼の妹(つまり私の姪。高校1年生)の世代では「来ん(こん)」というそうで、「来る」の否定形はなかなか変化が激しい。




甥が持ってきたおみやげの「みっくちゅじゅーちゅ」
関東でもサンクスで売っているところがあるそうなので、重たい目をして持って「来ん(こん)」でもよかったのに。。。
(この場合は「来ん(こん)」って言うなぁ。。。)





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