東京弁は感染るんです



今日の症状
(2004年5月の症状)

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2004/5/25 喋れまっか?

Blogにも書いたが図書館で「関西弁で英語を喋れまっか?」という本を借りてきた。
シャノン・ヒギンズというアメリカ人が書いた本で、「関西弁のノリで英語が喋れたら、どんなに人生楽しいだろうか」という願いを叶えてくれる本なのだそうだ。
関西弁のフレーズと英語が対訳になっていて、関西弁のフレーズを読むだけでも楽しい。
しかし残念なことに、この関西弁フレーズには強く発音すべき部分に下線が引いてあるのだが、書いてあるとおりに発音すると、東京の人が無理に関西弁を喋っているような妙な関西弁になってしまうのだ。

例えば、

どんくさいやっちゃ (和訳)失敗の多い、頭の回転の遅い人ですね。
→ Good gooing Sherlock!

んたれやなぁ (和訳)ダメな人ですね。 (ポイント)愛すべき人というニュアンスをこめることが多い。
→ You're such a loser, you know.

どもならしせん (和訳)どうにもなりません。
→ Well, that's that.

はよ、うはう (和訳)他人の真似をしなくても良い。 (ポイント)たいがいこの後に、「○○ちゃんが死んだら、あんたも死ぬんか?」と続く
→ The grass always seeme greener on the other side.

正しい関西弁のアクセントは
どんくさいやっちゃ  あかんれやぁ   もなしません   そはそ、ちは
だと思う。

どういうわけかアクセントの大半が東京訛りなっている。
声に出して読むと気になるが、だまって読めば関西人でも楽しめる本である。


  そやから、喋れまへんって言うてまっしゃろ。
関西弁で英語を喋れまっか?



2004/5/20 ゴキブリ

電車の中にチャバネゴキブリがいた。
台所に出没するクロゴキブリとは違い、小ぶりで色もうすい茶色なので、ゴキブリによく似た別の虫だと思った人もいたに違いない。
江戸時代にはゴキブリはゴキカブリと呼ばれていたらしい。
明治になって、ある昆虫学の教科書でゴキカブリをゴキブリと誤記されてから間違った新名が誕生したのだと「ゴキブリ3億年のひみつ」(講談社ブルーバックス)という本に書いてあった。
関西ではゴキブリのことをボッカブリという。(若い人は、多分言わない。)
ボッカブリはゴキカブリからゴッカブリ、ボッカブリと変化したもので、誤記により誕生したゴキブリよりもボッカブリのほうが正しい呼び方だと思う。



  ゴキブリは台所にいる生きた化石。
ゴキブリ3億年のひみつ―台所...ブルーバックス (B-962)



2004/5/8 けーへん

『関西弁講義』のなかからもう一つ。
以前、掲示板でも話題になったが、カ行変格動詞現在否定形について。
関西弁の「来る」の否定形はバリエーションが多いが、この本に地域別にまとめられていた。
引用すると、
『(1)京都市:「きーひん」「きやへん」
 (2)大阪市内南部:「けーへん」「きやへん」
 (3)大阪市外:「こーへん」
 (4)神戸西部:「こうへん」「こん」「きやへん」
 (5)滋賀県中部:「きやしん」「きーひん」「こーへん」
 (6)東播地区(明石〜高砂):「こーへん」「こん」
 (7)京都府南部:「きーひん」「けーへん」
 (8)西播地区:「こん」「こーへん」
 (9)尾張:「こん」「こーせん」「こぇせん」「こーへん」
(10) 神戸東部、三十代以上:「こえへん」 それ以下:「こーへん」
(11) 高槻市:頻度の高い順に「きーひん、こーへん、けーへん」』
だそうである。
私は神戸市須磨区の出身で上の(4)に相当するが、「こうへん」「こん」「きやへん」とも言わない。
「けーへん」である。「こうへん」とか「きやへん」とか言うとひどく違和感があるので、多分、昔から「けーへん」を使っていたと思うが、誰かの影響を受けたのか、あるいは大阪弁が感染ってしまったのか、今となってはわからない。



  二日連続で写真の使いまわしは能がないので、裏表紙の写真を。
関西弁講義講談社選書メチエ



2004/5/7 じゃん

4月2日の「今日の症状」で紹介した『関西弁講義』の著者は、「〜じゃん」という文末表現が耳障りなのだそうだ。
引用すると、
『文末の表現にはいろいろある。・・・中略・・・ちょっと思いつくままでも、「関東:だべ」「静岡:じゃん」「三河:だらー」「尾張:だろう」「関西:やろう」「岡山:じゃろう」などが出てくる。関西人(おそらく私 )の感覚では耳障りなものも存在する。このなかでは「じゃん」が一番関西では評判が悪いと思う。「じゃん」常用者の方は、関西地方では注意してくださいね。』
まことに遺憾ながら、私は「じゃん」常用者になってしまっているのだ。
「あるやん」と言うべきところを、イントネーションは関西弁のままで「ん」にアクセントをつけて、「あんじゃん」などと口走ってしまう。注意しなければ。

(はなわの歌の「神奈川県」は「じゃんじゃんじゃじゃじゃじゃんじゃんじゃん、そうじゃん神奈川じゃーん・・・」と歌われるが、一応神奈川県の相模湖町は「じゃん」ではなくて「だべ」である)



  写真は4月2日の使いまわし。
関西弁講義講談社選書メチエ



2004/5/1 なま揚げ

「東京弁は感染るんです」のBlogで以前、なま揚げについて、関東では厚揚げのことをなま揚げという、と書いたが、大阪ことば事典(牧村史陽編 講談社学術文庫)を何気なくぱらぱらとめくっていると、何となま揚げが載っている。
生揚げ『油揚げ豆腐の厚手のもの。一丁の豆腐を斜め半分に三角形に切って揚げたもので、薄揚げに対して、厚揚げともいう。』と書いてある。
この大阪ことば事典は、大阪方言の他に共通語の中でも上方で多く行われる語、あるいは上方に発したと思われる語はなるべく集録した、と書かれているが、なま揚げは上方の言葉だったのだろうか。



  写真はBlogの使いまわし。三角形ではない。




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