東京弁は感染るんです
何日かまえの新聞に、太陽系の果ての天体群を米航空宇宙局(NASA)の要請に応じて、ハワイにある国立天文台の「すばる望遠鏡」が探すことになった、という記事があった。 第10番目の惑星が存在する可能性もあるらしい。 惑星といえば、東大系の学者は「惑星」を用い、京大系の学者が「遊星」を用いるというのを何かの本で読んだような記憶があり、これも関西と関東の違いかとネットで調べてみたところ、一概にはそうとも言えないらしい。 人によってどちらを使うかは単にその人の趣味の問題に過ぎないからというのがどうも真相らしい。 ということで、「惑星」「遊星」については残念ながら関西・関東比較ネタにはならなかった。
この前のオフ会からもう2週間が過ぎ、書く時期を逸してしまった感もあるが、オフ会の話題から「タバスコ」の発音について。 私は「バ」にアクセントをつけて(高く)( ― ̄_ _ )と発音するが、他の人達は「コ」にアクセントをつけて( ― ― ― ̄ )と発音するという。 (共通語では「バ」以降を高く( ―  ̄  ̄  ̄ )発音する。) そもそも、子どもはタバスコなど使わないし、私が神戸にいた25年ほど前でもタバスコが今ほど一般的は調味料ではなく、少なくとも家にはなかったので、母親の発音を真似たというわけではない。 私はタバスコ( ― ̄_ _ )が正しい関西の発音だと信じているが、本当はどうなのだろうか。 赤唐辛子と岩塩をオークの樽で三年間熟成させて作るらしい。 写真はあやさんご提供。
「ちらしずし」は具をすし飯の上に散らすように並べるので「ちらしずし」。 すし飯の上には刺身が豪華に飾り付けられる。 これに対して、関西の「ばらずし」は具とすし飯を混ぜ合わせる。 「ばらずし」の具には人参、かんぴょう、高野豆腐、干し椎茸、ごぼう、れんこんなどを入れて、金糸玉子と紅しょうがを上に乗せるが、普通、刺身などは使わない。 「ちらしずし」と「ばらずし」。よく似ているが違う食べ物かもしれない。 昔、祖母がよく作ってくれた「ばらずし」は美味しかった。 今日、昼休みに散歩をしていて見つけた看板。 「ばらちらし」。 関西と関東の味のコラボレーション?
図書館で「関西弁講義」(講談社選書メチエ 山下好孝著)という本を借りてきた。 著者は京都出身の北大の先生で、「外国語としての関西弁」という講義をされていて、この講義はちゃんと「卒業単位」になるらしい。 関西弁を話さない人にとって、関西弁は外国語なのだ。 この本は、関西弁を外国語として学ぼうという関西弁の教科書である。 私は、東京弁に感染しているとはいえ関西弁ネイティブなのだが、「外国語としての関西弁」の講義を受けたら単位がとれるかどうか。 どうもあやしいような気がする。 1,500円。 1,500円で関西弁が喋れるようになれば安い買物。 関西弁講義講談社選書メチエ |