東京弁は感染るんです
雛人形の並べ方は関東では、自分に向かって左側に男(内裏様)右側に女(お雛様)を並べるのに対し、関西では飾り方が逆になるらしい。 理由については調べて知っているが、メルマガの「関西関東比較ネタ」に書く予定なので、ここでは書かない。 我家の雛人形は、最初からガラスケースに入っている3段飾りの小さなもので、神戸の両親が孫のために買ってくれたものである。 20年ほど前に神戸で買ってこちらに発送してくれたものなので、神戸産雛人形のはずなのに、なぜかお雛様は右にいる関東式である。 20年前も前から、雛人形の世界ではすでに関東式が主流になっていたのだろうか。 ケース入りは出し入れは楽だが、それでも結構場所を食う。
図書館で笑福亭仁智の「びっくり解体新書」という上方落語のCDを借りてきた。 笑福亭仁智は笑福亭仁鶴の一番弟子だが、関東ではあまり知られていないと思う。 この「びっくり解体新書」というのは仁智の創作落語で、体の各部分が本当はそれぞれ意思を持っていて、夜中に体の各部分が脳に集まり、胃が議長になって毎日その日の反省会をしているという訳のわからないケッタイな噺である。 噺はそれなりに面白いが、噺よりも面白かったのは胃の発音。 去年の12月24日の「今日の症状」でも書いたように、神戸出身の私は「いー」とそのままの高さで伸ばして発音するが、仁智は「いぃ」と尻下がりに発音している。 やはり、胃の発音は「いぃ」と尻下がりに伸ばすのが正しい大阪弁のようである。 三田の図書館にある上方落語はすべて借りてしまった。
最初に見た感動が忘れられず、2003年12月7日の「今日の症状」で書いた本(旅の指さし会話帳 国内編2大阪)をまた図書館から借りてきた。(それなら借りずに買えば、という指摘は正しい。) 旅をする上で何に役立つのかわからないが、関西芸人や関西のローカル放送なども紹介されている。 漫才や関西のお笑い番組は好きでよく見ていたのに、残念ながらバッファロー吾郎もメグマリコもパート2も知らない。 ローカル番組はこちらにいると見ることも聞くこともできないので、ラジオよしもとむちゃ元気も誠のサイキック青年団も知らない。 かろうじてこちらでも見ることができる仁鶴の生活笑百科は知っている。 たまに本場の落語や漫才が聞きたくなる。 旅の指さし会話帳...ここ以外のどこかへ!
小田原で見つけたゴミ収集所の看板。 『もせるごみ 月・木 収集日の朝8時30分までに小田原市の指定袋に入れて出す』 と書かれている。 「入れて出す」 ではなくて 「入れて出せ」 だろう、というツッコミではなく、ここで気になったのは、「もせる」 という言葉。 「もせる」は多分関東方言だと思う。 関西では「もせる」とは言わず「燃やせる」であるが、「燃やす・燃やせる」が関西弁かというとそうではなく、共通語でも「燃やす・燃やせる」である。 関西人から見て気になる表現は他にもあって、例えば「端」。 アナウンサーでも「はじ・はじっこ」という人がいるが、共通語は「はし」である。 ひらがなで書かれていると一瞬何のことかわからない。
大阪人の気質について『東京人と大阪人』(樋口清之著 ゴマブックス)には 「団地には、部屋に60ワットの電球がついている。これを東京人は100ワットにかえてしまう。大阪人は、逆に40ワットにかえる。トイレの40ワットは20ワットにする。これが大阪人のケチ感覚です」と書いてある。 私は元神戸人で大阪人ではないのだが、この説によれば私は完全に東京人である。 明るい電球が好きなだけではなく、一度つけた電気を消すのも嫌なのだ。 蛍光灯の寿命は、1回の点灯消灯で1時間ぐらい寿命が縮むらしい。 蛍光灯の寿命と蛍光灯の値段と電気代から計算すると、3分以内ならばつけっぱなしのほうが得なのだそうだ。 私が電気を消すのが嫌いな理由は以上のような経済観念からではなく単に面倒なだけなのだが。 |