東京弁は感染るんです
家内がカスピ海ヨーグルトなるものを近所の人からもらってきた。世間では静かなブームになっているらしい。
昔一時的に大ブームを巻き起こした紅茶きのこの親戚かと思ったのだがそうではなく、京大のなんとかという教授がカスピ海沿岸の長寿村から持ち帰ったヨーグルトだそうで、常温で簡単に増やせるために人から人への「株分け」で全国に広まったらしい。 タネを牛乳に混ぜて放っておくとヨーグルトになるという手軽さが気に入ってか、家内は毎日ヨーグルトを大量生産している。 怪しい物ではなさそうなので恐る恐る食べてみると、まろやかで市販のヨーグルトより美味しい。今のところ腹痛など起こしていないので雑菌なども入っていない様だ。 カスピ海ヨーグルト菌の日本侵略作戦に2名ハマってしまった。
冷夏のときも猛暑のときもヒガンバナは彼岸にあわせて花を咲かせる。
突然茎を伸ばして花を咲かせるので欧米ではマジックリリーと呼ばれ東洋的な花として人気があるそうだ。 墓地などによく咲いているのでシビトバナだとかユウレイバナなどとも呼ばれ、たしかにあまりの鮮やかさに妖気が漂っているような感じさえするし、球根には毒があるので忌み嫌われるらしい。 しかし水にさらすとデンプンが取れるので、飢饉の時の救慌植物として縄文時代に中国から渡来したと言われている。 飢饉といえば北朝鮮のことが気になる。 北朝鮮との国交正常化交渉の再開が合意されたことはよい事なのだろうが、拉致問題については厳 しく徹底的に追求してもらいたいと思う。
酪農をやりたいと北海道の大学に行っている娘から毛蟹が送られてきた。
実習先の牧場で蟹の食べ放題に連れていってもらったとかで、自分だけ美味しい蟹を腹いっぱい食べるは悪いと思ったのかもしれない。 冷凍なのだか確かに美味い。美味いのだが、じっくり見ると脚まで棘と毛でおおわれなんとも不気味な格好をしている。 私は脚のいっぱいある生物は苦手で、蟹もハサミを入れると脚は10本あるのだが、食べ物だと思うから平気でいられるのだろう。 タカアシガニなどは3m以上もあるそうで、もしこいつが陸上の生物で、壁にへばりついてでもいたとしたらいくら食べ物でも恐怖である。
千両みかんという落語がある。
今ならハウス栽培で年中みかんが食べられるが、江戸時代の話。 大家の若旦那が夏の暑い盛りにみかんが食べたい病になって、そのままでは死んでしまうというので番頭が大阪中の八百屋を探すが見つからない。最後に行きついた青物問屋の蔵の中で山積にされているみかん箱からひとつだけ腐っていないみかんが見つかり、これを千両で買ってくる。若旦那は大喜びでみかんを食べ、残した三房を両親と番頭で食べてくれという。 十房あったかから三房で三百両や、といってみかん三房持ってドロンしてしまうというお噺。 我家の庭には鉢植えで買ってきたものを地植えにした小さなみかんの木があり、今年も青い実を付けている。今日も暑いが、みかんが色づくのももうすぐだ。 |