東京弁は感染るんです

日本水泳連盟がピアス・茶髪禁止令を検討しているらしい。
ピアスをして泳ぐのは危険かもしれないが髪の毛の色と水泳に何の関係があるというのだろう。
このような本質とはまったく関係の無い指導について、私にも嫌な思い出がある。
私が中学生のころ、神戸市立の中学校では男子生徒はすべて丸刈りにしなければならなかった。当時はグループサウンズなどが流行っていて長髪が若者のシンボルであったのに、まるで軍隊のように丸刈りにされて、時代錯誤も甚だしいと怒りをおぼえたものだった。
髪の色を黒くすれば早く泳げるというのなら、みんな黒く染めればよいのだ。

滝桜を見に山の仲間と福島まで行ってきた。
関東の桜は当の昔に散ってしまったが、福島の桜は今が満開である。
滝桜は岐阜の薄墨桜、山梨の神代桜とともに三大桜の一つと言われている。
話しには聞いていたが、樹の巨大さとあまりの美しさに目を見張ってしまった。
しかしそれ以上に驚いたのはこの木のもたらす経済効果である。たった一本の木のために公園が作られ、道路が作られ、地下道が掘られ、饅頭が売られ、絵葉書が売られ、駐車場には関東ナンバーだけではなく関西ナンバーの車さえあり、もう町中お祭り騒ぎである。
もしこんな木が1000本ぐらいあって花の開花期間が1年ぐらいあったなら、たちどころに今の不景気など吹き飛んでしまうことだろう。

北海道は道が良いので車はめちゃくちゃ飛ばしている。
一般道でも100km以上で流れていることも珍しくなく、おまけに雪の影響かレーンの表示は消えていて、いったい何車線あるのかもわからなくてはじめはちょっと戸惑った。しかしすぐに慣れて調子にのって走っていたらスピード違反で捕まってしまった。
スピードオーバーは認めるが前の車について走っていただけであると1時間近く主張し続けた結果、今後違反はしないという誓約書を書けば許してくれるという。
誓約しろといっても北海道では制限速度で走っている車などいないので、誓約などとてもできないとゴネたら、「誓約する」という文章を「努力する」に書き直しても良いというのでサインをし、反則金は免れた。
北海道の警察はなかなか物分りが良い。

通勤に使っているJR横浜線の車内に貼ってある路線図に、いつのまにか羽田に行く東京モノレールが追加されているのを発見した。
そう言えばだいぶ前に東京モノレールの経営権が日立物流からJR東日本に移ったという記事を新聞で見たような気がする。
東京の人は当然東京モノレールが日本一だと思っているだろうが、日本で一番どころか世界で一番長い路線を持つモノレールは大阪モノレールで、ギネスブックにも認定されているそうだ。
関西がいまひとつ元気が無い中で、長ければ良いというものでもないだろうが、世界一というのは良いことである。