東京弁は感染るんです



今日の症状
(2005年10月の症状)

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2005/10/30 コマ

自転車の補助輪や台車などのキャスターを関西では「コマ」というと「あなたの症状」のカルテNo.53のコメントで紹介したが、asahi.com関西版の「かきくけこどものはひふへほんま?」というコーナーで「自転車の補助輪、何て言う?」という記事が載っていた。
やはり関西では補助輪を「コマ」と呼ぶのが多数らしいが、「タマ」という地域もあるらしい。
他の地域では「ハマ」「ワンタ」「ゴロ」なとと呼ぶところもあるらしい。
この記事には『方言を集めた辞典をみると、「こま(ごま)」は大阪、兵庫などの方言で「車輪」という意味があった。』と書いてあるが、小学館の国語大辞典(Microsoft Bookshelf版)では「コマ(独楽)」の意味の一つとして「一つの固定点(支点)のまわりに自由に回転できる剛体。」と書いてある。
これはまさしく自転車の補助輪やキャスターのことではないか。



 昔のコマはもっと小さかったような記憶があるが。。。





2005/10/22 蚊

もう10月も下旬になって朝晩の気温も低いので油断していたら蚊に刺されてしまった。
関西では蚊に刺されることを蚊にかまれるというと以前「今日の症状」にも書いたが、蚊の語源としては「噛む」の「カ」に由来する説があるらしい。
他には、「喧・囂(かま)」(うるさいこと。やかましいこと。)の下略、「かしましき」の下略など、鳴き声のやかましさに関連付ける説や、「細(か)」に由来する説、「かぶれ」「痒み」に由来する説などもあるらしい。
「噛む」から「蚊」で、「かしましい」から「蚊」で、「かぶれ」で「痒い」から「蚊」というのはあまりにも安直すぎるような気もするが。

関東の幼児がけんかをしたときによく言う『♪ぶったらぶたによく似てる・・・』というはやし歌を思い出してしまった。
(関西では「どつく」「しばく」とは言っても「ぶつ」とは言わないので、当然こんな歌も歌われない。)




「蚊」の写真はないので蚊を食べてくれるトンボの写真でも載せておきます。






2005/10/10 荒ゴミ

以前ブログで神戸の「ごみと資源・分別徹底キャンペーン」のキャラクター「ワケトン」を紹介したが、神戸市では去年の11月から新しいゴミの分別ルールが実施されている。
それまでは大雑把に燃えるゴミと燃えないゴミぐらいにしか分別されていなかったようだ。
この燃えないゴミのことを神戸では「荒ゴミ」という。
ネットで検索してみると、読売新聞のYOMIURI ONLINEの大手小町というコーナーで「荒ゴミ」は関西弁なのかどうか議論されていたが、それによると「荒ゴミ」は神戸以外ではあまり使われていない言葉らしい。
この「荒ゴミ」という言葉も、新しいゴミの分別ルールが実施される中で消えて言ってしまう言葉の一つなのだろう。



「荒い」の反対は「細かい」だが、「細かゴミ」とは言わない。あたりまえか。。。





2005/10/4 ビリケンさん

今日まで渋谷で開催されていた「大・大阪博覧会」で通天閣のビリケンさんが展示されていた。
ビリケンさんとは、アメリカの女流美術家が夢で見た神様の姿を像にしたもので、神様というより宇宙人の親戚(見たことはないが)のような顔をしているが、かつては「幸福のマスコット」「福の神」としてアメリカを始め世界中で大流行したらしい。
ビリケンさんの足の裏を撫でるとご利益があるそうだが、これはビリケンさんが自分で自分の足の裏を触ることができないのでご利益は撫でてもらったお礼なのだそうだ。
関西弁基礎講座の第21講にも書いたように、関西では親しみをこめて「さん」付けにする神社仏閣の類も、東京では仰々しく「様」付けにするが、神様のくせに自分の足の裏も撫でられないビリケンさんの場合はビリケン様では似合わない。



 
人の足の裏をこそばす(くすぐる)と貧乏になると子どもの頃祖母によく言われたものだが。。。





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