東京弁は感染るんです
「さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 」という会計学の本が売れているようだ。 本屋で平積みにされているこの本をみて、GWに帰省したとき電車の中で見た広告を思い出した。 その広告とは「てんかす」の広告。 さおだけ屋が潰れないのも不思議だが、電車の広告がいくらするのかは知らないが「てんかす」の広告を出して元が取れるというのも不思議だ。 関東では「てんかす」とは言わず「揚げ玉」と呼ぶが、厳密に言うと「てんかす」と「揚げ玉」は違うらしい。 「てんかす」は 天ぷらを揚げた時にできる残りカスだが、「揚げ玉」はそれを商品としてわざわざ作ったものなのだそうだ。 そうだとすると、関西では「てんかす」がうどんのトッピングとして入れ放題の店が多いのに対し、関東では「てんかす」に法外な値段(私にはそう感じられる)がつけられているのも納得できなくもない。 えび天を揚げたあとのカスなのか、えびが入ってるてんかすなのか、詳細は不明。
浪曲とは「普通に暮らしてたら一生関わりを持たずに安穏な生涯を送ることが出来る魔性の音楽」なのだそうだ。 昨日、新宿ゴールデン街にある「クラクラ」というバーで開かれたクラクラ寄席に行ってきた。 前回までのクラクラ寄席は落語だったが、今回は浪曲。浪曲師は玉川美穂子さん、三味線は芸歴50年の沢村豊子師匠で、演題は「左甚五郎旅日記より掛川宿」と「放蕩一代息子」。 「放蕩一代息子」は山田洋二監督原作のテレビドラマを浪曲にしたものだそうで、私はそのドラマは見たことはないが聴いていると頭の中でまるでそのドラマを見ているように映像が現れてくる。 今までは浪曲というと古臭くて退屈な一昔前の演芸というイメージがあって、ラジオから浪曲が流れてきても私にはノイズにしか聞こえなかったのだが、生で浪曲を聴いてその誤ったイメージは完全に払拭された。 なお、浪曲には「関西節」と「関東節」があるそうで、今回浪曲初心者のためにその違いを説明していただいたのだが、私にはそれを文章で説明する能力がない。 私は普通に暮らしているのに魔性の音楽と出会ってしまった。写真は玉川美穂子さん。
GWに帰省したときに集めてきたネタを小出しに。。。(出し惜しみをしている訳ではないが、ネタはまだ2〜3残っている) 第三弾は、中華ポテトについて。 神戸南京町の屋台で中華ポテトを売っていた。 大学イモのことを関西では中華ポテトと呼ぶことが多いようだが、厳密に言うと中華ポテトと大学イモは違うそうだ。 大学イモは揚げたサツマイモを水アメやはちみつのシロップに漬け込んで中までしっとりとした食感のもの、中華ポテトは揚げたサツマイモを熱く煮詰めたアメに入れて素早くからめたもので、食感はカリカリしているらしい。 「らしい」と書いたのは、子どもの頃に食べたものが大学イモだったのか中華ポテトだったのか記憶にないからで、それどころか大学イモと呼んでいたのか中華ポテトと言っていたのかすら覚えていない。 中華ポテトという文字を見ても懐かしいという感じがしなかったので、多分中華ポテトとは言っていなかったような気もする。 東京弁に感染して中華ポテトという単語が頭の中から消えてしまったのかどうかすらわからない。 ヤマアラシとタンターが何者なのか、私は知らない。
GWに帰省したときに集めてきたネタを小出しに。。。 第二弾は、踏切にある遮断機の棒について。 踏切の遮断機の棒につけられている虎色をした力士がまわしにつける「さがり」のようなものが、関西の踏切では普通に見られるが、関東の踏切では取り付けられているところは少ない、という記事を「Asahi.comの関西版のほんま?関西伝説」で読んだ記憶がある。 ネットで検索してみたら、2004年9月24の記事で、記事はすでに削除されていた。 関西生まれの私は(すでに関東生活のほうが長くなってしまったが)、踏切の棒に虎色の「さがり」がついているのは当然だと思っていたが、言われてみれば毎日利用するJR東日本や京王の踏切には「さがり」がついていない(写真左。JR東横浜線の踏み切り)。 右の写真は今回確かめてきた山陽電車の踏切で、間違いなく「さがり」がついている。 私が神戸を離れて25年。未だに「さがり」がなくならないのはやはり効果があるからだと思うが、関東に広まらないのは何故なのだろう。 横浜線の踏切。 山陽電車の踏切。 この「さがり」には、すだれベルトとか、さげテープとか、たれ帯とかいう名前がついているらしい。 |