東京弁は感染るんです
爆竹のことを神戸では「ドンパン」と言っていたことを、ふと思い出した。
大阪人には通じなかった覚えがあるので、神戸周辺だけで通じる言葉かもしれない。 最近はネットでなんでも検索できるので「ドンパン」も検索してみたところ、出てくるのは「ドンパン節」ばかりだったが、その中で神戸生まれで映画評論家だった淀川長治氏のコラムがヒットした。神戸では爆竹のことを「ドンパン」というと書かれている。 かんしゃく玉のことを「かつけ玉」といっていたことも思い出したが、こちらはヒットしなかった。 明治生まれの祖母が投げつけることを「かつける」と言っていたような気がするが、今ひとつ自信がない。 大阪ことば事典にも載っていないので、神戸限定の言葉かもしれない。 どなたかご存知の方いらっしゃいませんか?
ネコに(遊びで)手を噛まれた拍子に、昔聞いた魚屋の売り声を思い出した。
「はぁーいら、はーぁーいら」「いわっしゃ、いわっしゃ、てて噛むイワシゃ」 「はぁーいら」は「さー、いらっしゃい、いらしゃい」、「てて噛むイワシ」は手を噛むほど新鮮なイワシだという意味である。 大阪ことば事典を引いてみると『てて:手手(名) 手。(幼児語) [例]テテ噛むいわし(売り声)』と載っているので、神戸の魚屋だけでなく大阪の魚屋もこのように言っていたようだ。 イワシも最近はあまり獲れないようなので、今でも神戸の魚屋でこの売り声が聞かれるかどうかはわからないが、少なくともスーパーの店先で聞くことができないのは確かである。
朝日新聞の題字の「朝」と「新」の字が正規の文字と違ってるので理由をネットで調べていたところ、朝日新聞の題字の背景は東京と大阪で異なるということが書かれていた。
東京本社の題字の背景はサクラだが、大阪、西部、名古屋の3つの本社は、創業の地、大阪(難波)に多く自生していたアシ(葦)で、これには善悪(ヨシとアシ)を書き分けるという意味が込められているのだそうだ。 東京のサクラは「朝日ににほふ山桜花」からきているらしいが、なぜ東京だけが違うのか理由は書かれていない。東京本社と大阪本社の間で何かあったに違いない。 (「朝」と「新」の字は、字体を中国唐代の名筆が書いた古い拓本から集めたときにその字がなかったので、2つの文字から辺とつくりを取ってきて合わせたことによるらしい。お手軽に作ったものを100年以上も使っているというわけである。)
関東地方も梅雨入りしたようである。
梅雨も西日本と東日本では傾向が違うようで、スコールのような激しい雨が降る西日本の梅雨は「陽性梅雨」と呼ばれているのに対して、冷たい雨がしとしとと降る東日本の梅雨は「陰性梅雨」と呼ばれているそうだ。 ネットで検索していて「陽性梅雨」「陰性梅雨」という言葉をはじめて知った。 関西を離れて25年近くにもなるので、関西の梅雨が陽性だったかどうかよく覚えていないが、少なくとも関西に「梅雨寒」という言葉はなかったと思う。 陽気な大阪人はラテン系だとよくいわれるが、梅雨も関西ではラテン系なのだ。
ボーナス前のこの時期、ただでさえ家計が苦しいのに固定資産税だとか自動車税だとかを払わなければならず、もしボーナスが出なければ家計は完全に破綻してしまう。
自動車税といえば、我家の車は相模ナンバーであるが、この相模ナンバーは「相撲(すもう)」ナンバーとか呼ばれてバカにされているらしい。 東京では、地域によってナンバープレートに優劣がついているようだ。 関西でも神戸ナンバーは人気があるが、それでも地域で優劣がつくことはなかったと思う。 関東では品川ナンバーが最高位にあり、横浜ナンバーや湘南ナンバーも人気が高い。 都内でも埼玉や千葉に近い足立ナンバーや練馬ナンバーは人気が無い。 どうも人気は西に行くほど高くなるようである。(ナンバーだけではなく住宅地なども) 東京人の深層心理には、西の上方に対する憧れがあるのではないだろうか。 |