東京弁は感染るんです
今日は私の4●回目の誕生日である。
8月28日生まれの有名人に、イーデス・ハンソンさんがいる。 いまでは宇宙人までが関西弁を喋る時代になったようだが、30年前は日本語を話す外国人は珍しく、流暢な大阪弁を話す青い目の外国人タレントであるハンソンさんは大変人気があった。 いくら関西に住んでいても大阪弁が感染するということはないはずなので、言葉の習得には相当努力されたのだと思う。 最近ではテレビで見ることはめったにないが、たしか和歌山かどこかの山奥に住んでいて、アムネスティ・インターナショナル日本支部長として活躍されてるはずである。 (トルストイとかゲーテもこの日生まれである。ということは私と同じ星座のはずなのに。星占いはいったいどうなっているのだ!)
私の借りている畑は草ぼうぼうであるが、隣りの畑ではカボチャが大きくなっている。
「イモタコナンキン」という言葉がある。東京では言わないと思うのだが、女性(多分関西の)の好物は芋と蛸と南京であるという意味だ。 ナンキンとはカボチャのことだが、カボチャというのは京都弁で、江戸時代以来江戸ではトーナスと言い、大阪ではナンキンといったそうである。神戸もナンキンという。 子どものころは喧嘩をするとき「あ〜ほぉ、ば〜かぁ、まぬけ、ひょっとこ、なんきん、かぼちゃ」と囃し立ててから戦闘状態に入ったものだった。 急に「ナンキンの炊いたん」(カボチャの煮もの)が食べたくなった。
上野の鈴本演芸場で、露の五郎が上方落語ではなく東京弁で怪談噺を演じているのを見たことと、安売りしていたHP作成ソフトを衝動買いしたことがきっかけになって、ほんの思いつきで『東京弁は感染るんです』を開設してから1年が過ぎた。
Yahooの『今日のオススメ』や雑誌などで紹介していただいたり、多くの方にリンクしていただいたり、ネットを通じて多くの方々と知り合いになれたりと、実生活もこれぐらいうまく行けばと思うほどの成功である。 肝心の東京弁の感染状況はどうかというと、このHPを開いてからまともな関西弁を喋ることを意識するようになって、症状は一段落といったところである。 症状があまり改善してもネタに困ってしまうのだが、少なくとも「〜じゃん」だけはやめようと思う。
関西の夏は暑い。
関東地方ではあまり見かけないが、関西にはクマゼミという日本で一番大きいセミがいて、朝からシャーシャーとやかましい。 こいつらが関西の夏の暑さに拍車をかけているのではないかと思うほど、うるさく暑苦しく鳴くセミである。 最近では関西弁の関東進出とともに、というわけでもないだろうが、関東地方にも進出してきているらしい。 うるさく鳴くクマゼミの声を聞くと、大声で喋っている関西の「オバチャン」を連想してしまうのだが、東京弁の感染だけでなく、感じ方も東京人化してきているようだ。
眼科で視力検査をした。
「このひらがな見えますか?」 「いー」「けー」「にー」「つー」 なにも考えずに一文字のひらがなを読むと、2音節で発音してしまう。関西人の性(さが)である。 隣で同じように検査を受けている若いお姉さんは、「いっ」「けっ」「にっ」「つっ」としゃきしゃきしている。江戸っ子に違いない。 視力検査と称してひらがなを読ませれば、関西人であることがすぐわかってしまう。 本邦初公開であるこの関西人判別法は、トラの踏絵よりも確実であり、東京弁の感染度が第4期ぐらいになっても使える画期的な方法である。。。(あほ) |