東京弁は感染るんです
関西弁は共通語とアクセントが違うので、一言聞いただけで関西弁とわかる言葉が多い。 しかし同じ関西弁でも個人差や世代差によってアクセントが違うことがある。 例えば、『地下鉄』 (下線のある文字をクリックすると音がでます。) 「ちかてつ」 (水色の文字は高く発音する )と「か」を高く発音する人と「ちかてつ」と「つ」を高く発音する人がいるが、どちらの発音でも関西弁として違和感がない。 しかし「ちかてつ」と「かてつ」を高く発音すると、違和感を感じ関西弁には聞こえない。(東京弁に聞こえる。) 他の例では『テレビ』 共通語では「てれび」と発音するが、関西弁では共通語と同じく「てれび」と発音する人と「てれび」と発音する人がいる。「てれび」の方がより関西弁らしい発音ではあるが、「てれび」と発音しても特に(私は)関西弁として違和感は感じない。 しかし(理由はわからないが)『ラジオ』の場合、「らじお」と発音すると(関西弁では「らじお」)関西弁として(私は)違和感を感じてしまう。(東京弁に聞こえる。) このように単語のアクセントにバリエーションがある例を調べてみた。
このほかに、名詞の後ろに助詞の『の』がつくと2種類のアクセントのうちどちらを使っても関西弁として違和感を感じない単語がある。
例えば『雪』 「雪の中を歩く」と言うとき、「ゆきのなかをあるく」と言っても「ゆきのなかをあるく」と言っても どちらでもかまわない。 このような例を調べてみた。
(*1) 音節内に「さがりめ」(拍内下降)のある単語
これは難しい。
非関西弁圏の人にとっては関西弁のアクセント習得が難問やというのに、さらにこんなバリエーションまであったら混乱しますわねぇ。 実際はその時々によって微妙に使い分けているみたいですが、どちらか一方を覚えれば良いと思います。 |