東京弁は感染るんです
川辺にハグロトンボがいた。 ハグロトンボは翅が黒いからそう呼ばれているのだと思っていたが、実際には、昔の既婚婦人が歯を黒く染めた「お歯黒」に翅の色が似ているので「オハグロトンボ」と呼ぼれていたことに由来するらしい。 地域によってはゴクラクトンボとも呼ばれている。 のんき者をからかっていう「極楽とんぼ」という言葉の「トンボ」とは、アキアカネのことだと語源由来事典に書いてあったが、蝶のようにヒラヒラと飛ぶハグロトンボのほうがゴクラクトンボにふさわしい。 なお、関西では「極楽とんぼ」は「気楽とんぼ」とも言う。 大阪ことば事典には『キラクトンボ【気楽蜻蛉】(名)物事を気にせず呑気な性質の人。呑気者。また、極楽とんぼ』と書いてある。 (注)私のことではありません。 ハグロトンボのオスは緑色の金属光沢があるのに対し、メスは黒褐色。写真のハグロトンボはオス。 |