東京弁は感染るんです
図書館でことばのとびらという、阪神間から播磨地域にかけての方言について書かれた本を借りてきた。 著者は方言学・社会言語学が専門の甲南大学教授で、神戸新聞の夕刊に連載されていたものを一冊の本としてまとめたもの。 この中で、関西以外の鉄道では『線路「に」降りないでください』のように「に」と表現される行先・方向を表わす助詞が関西の私鉄では『線路「へ」降りないでください』と「へ」と表示されることが多いと書いてあった。 さすがに、言葉の専門家は目の付け所が違う。 言われてみれば確かに、私も『線路「に」降りないで』とは言わず『線路「へ」降りないで』と言う。この点については東京弁には感染していないことがわかった。 確かに、京王の注意書きも「に」になっている。 この本には、関西弁基礎講座の第24講に書いた「いんさい」や「うらおもて」についても書いてある。
最近は「今日の症状」も更新が滞っているので、何かネタになるようなことはないかと図書館で日本語でなまらナイト〜しのざき教授のなまらやさしい方言講座〜という本を借りてきた。 ぱらぱらとめくっていると、じゃんけんをするときの掛け声は全国的に見るとたくさんの種類があって、かわったところでは静岡で「かーみなりせんこぼーたもち」と歌を歌うように調子をつける地域もあると書いてある。 この「かーみなりせんこぼーたもち」という歌だが、関西弁基礎講座の第8講で紹介しているように、神戸の須磨でも歌っていたのだ。 雷と線香と牡丹餅の関係も謎だが、遠く離れた静岡と神戸で同じような歌が歌われているのも謎である。 静岡のかーみなりせんこがどんな節で歌われるのか知りたい。。。 |