東京弁は感染るんです
ホームページのネタになるかもしれないと思いBOOK OFFで100円出して買った「大阪人VS東京人 くらべてみたら・・・?!」(青春出版社)という文庫本に、魚屋での魚の並べ方が東京と大阪で違いがあるという話が載っていた。
スーパーの魚屋でも街の魚屋でも東京は客から見て必ず横一列に並べるのに対して、大阪は縦に並べるのだそうである。(本当だろうか。どなたかご存知の方いらっしゃいませんか?) 魚を縦に並べてある魚屋を見た記憶が私にはないのだが、これも東京人化が進行して、縦に並んだ魚の記憶が消えてしまったのだろうか。 神戸の魚屋では必ず置いてある生きたタコが、こちらの魚屋では見ることができない。 生きたタコを縦でも横でも一列に整然と並べることは至難の技である。
灯油は近所のホームセンターが安いのでポリタンクを持って買いに行く。
先日、そのホームセンターの灯油売り場で青いポリタンクを持って灯油を買いにきている人を見た。 灯油のポリタンクの色は関東では赤だが、関西では青が多いらしい。 関東で青いポリタンクを売っているのを見たことがないので、関西から引っ越してきた人だろうか。 元関西人でありながら「らしい」というのは、神戸の実家で使っていたポリタンクは確か赤かったような記憶があるからで、青いポリタンクを見たという記憶がないのである。 東京人化が進んで、青いポリタンクの記憶まで消されてしまったのだろうか。
昨日の「今日の戯言」で、団体旅行のバスは関東では号車の若い順から出発するらしいと書いたが、今朝早速この事実を確かめる機会があった。
道ですれ違った2台の観光バスの先頭車のフロントガラスに「1」、後ろのバスに「2」と書かれた紙が貼ってあって、後ろの車の「2」の数字の横にはご丁寧に「終」とまで書いてある。 数字の若い順から走ってくるバスに気付いたのはこの例だけなので断定はできないが、やはり団体バスの出発順には関東方式が存在するようだ。 このように世間ではあまり知られていない(私がしらないだけかも知れないが)微妙な関西と関東の習慣の違いは、探せばまだあるかも知れない。
BOOK OFFにて100円で買った『雑学新聞』(PHP文庫)という本に、「団体旅行のバスは号車番号の大きいバスから順に出発するのはなぜか?」という質問に対して、「狭い道路などで譲り合う際、対向する車がバスが合計何台来るのか、あと何台あるのか、がわかりやすいように」、と言う回答が書かれていた。
小中学校の遠足の時に、確かに番号の大きい順から出発したのを覚えている。 ただし、これは関西独自のやり方で、関東では若い番号から出発するそうである。 まさか、こんな所まで関西と関東で異なっているとは考えもしなかった。 しかし多分これから先、何台ものバスで団体旅行をすることはないと思うので、関東方式を確かめることができない。
東京人化が進んで、丸ビルと聞いてもあの大阪梅田にある円柱のビルは思い浮かばなくなってしまった。
神戸にいたころは納豆と聞くと甘納豆以外は考えられなかったが、今では熱々のご飯が目に浮かぶ。 日本橋という字を見ても東京風に「にほんばし」と読んでしまうし、京橋と聞いても神戸の京橋でも大阪の京橋でもなく、ラジオの交通情報でよく聞く首都高の京橋を連想してしまう。 しかし元町というと横浜の元町ではなく神戸の元町商店街が頭に浮かぶので、元神戸人としてのプライドが消えてしまったというわけではない。 ところが原宿と聞くと、東京の原宿ではなく地元津久井の原宿かと思ってしまうので田舎人化も進んでいるようである。 |