東京弁は感染るんです
先日、歩いていて足を「ぐねり」そうになった。
「ぐねる」の意味がわからない人のために解説すると、足首をねじることでぐぜるともいい、早い話が捻挫のことだが、「足ぐねった」に相当する東京弁というか共通語がわからない。 娘に「足ぐねったって言うか?」と聞くと、またもやバカにしたように「何それ?」と言う。 「足がこうなることや」と実演してやると、それは「ひねる」だと言う。 「ひねる言うたらこうすることやろ!」と腕を「ひねって」やったら、それは「つねる」だと言う。 足を「ひねる」では、あの足首が「ぐねっ」とした時の痛さが表現できないではないか。 関西弁のほうが豊な表現力を持っていると改めて認識したのであった。 (。。。とここまで書いて、思い出しましたが、共通語では「くじく」って言いますね。)
下の娘(高1)との会話から。
「あのさぁ、この前世界史の先生が『ほかす』っていう意味知ってるかって聞くんだぁ」 「捨てる言う意味のほかすか?」 「そう」 「なに、その先生関西人か?」 「違う。普通人」 「おまえなぁ。東京人とか関東人とか、言い方あるやろ。しょーもないこと言うたらお父さんのホームページのネタにするぞ」 「じゃ、一般人」 。。。と言うわけで、今日のネタになった次第である。 関西人(あるいは父親?)は普通ではないと娘は思っているらしい。
先週は二日間、朝から晩まであるセミナーを受講していた。
高い金を払って(といっても会社持ちだが)ひたすら眠気との戦いで、おまけに学生の頃と変わらず講義の内容とは全然関係のない雑談だけが印象に残っている。 なぜそういう話しになったのかは覚えてないのだが、「ひ」と「し」が区別できない江戸っ子らしい先生が関西の水はまずくて飲めないという話しをしていた。 東京では関西の水はまずいものとされているらしい。 灘の酒で有名な宮水に代表されるように、関西の食文化は関西の美味しい水に育まれてきたはずなのだが、元関西人の私も関西の水と聞くと淀川から取水したまずい水道水を思い浮べてしまった。 現役の関西人でも関西の水と聞くとまずい水道水を連想してしまうのだろうか。
金曜日の朝日新聞の朝刊には「あのね−子どものつぶやき」というコラムが掲載される。
昨日の「あのね」から。 『テストの×印に納得がいかない。「あつい夏」の反対の意味を答える欄に「さぶい冬」とかいた。○は「さむい冬」だけど、生粋の堺っ子はこう言うんだよ。大阪府堺市 8歳』 これは私も納得がいかない。喫茶店でコーヒーのことを「コーヒ」と書かれたメニューを見たことがあるし、「ひちや」と書かれた質屋の看板を見たこともある。 そう、関西ではこう言うんだよ。 『出来たてのスープを一口。「ベロに鍋つかみしないとあかんわ」大阪府泉佐野市 3歳』というのもあった。 関西の子どもはおもろい。 |