東京弁は感染るんです


関西弁基礎講座 第24講

神戸弁


(1年ぶりの更新です(^_^;) )

この講座では、関西で話される言葉を『関西弁』と一言で片付けているが、同じ関西弁でも『大阪弁』と『京都弁』と『神戸弁』では微妙な違いがある。
最近ではテレビの影響で吉本の芸人が話すような関西弁を使う人が多くなり言葉の違いは小さくなっているようだが、それでも関西人どうしが話をすると微妙な言葉の違いからお互いの出身府県がわかったりすることもある。

私は神戸出身なので、関西弁基礎講座の第24講では『神戸弁』について述べてみる。

関東の人は、神戸というとオシャレなイメージからか神戸では標準語が話されていると思っている人もいるようだが、関西では『大阪さかいの京どすえ、兵庫神戸のなんどいや』と言われていて、神戸の言葉はあまり上品な言葉とは思われていないようだ。

『神戸弁』のアクセントは『大阪弁』や『京都弁』と同じ京阪式アクセントだが、『大阪弁』や『京都弁』と異なる大きな特徴は、『何をしているの?』が『何しとん?』、『雨が降っているよ』が『雨降っとーで』(現在完了形の場合。現在進行形の場合は『雨降りよーで』という)のように「〜している」が「〜しとー」になることである。

以下に神戸以外ではあまり使われないと思われる言葉を挙げる。
(主に私が神戸にいたときに使っていた言葉なので、今では使われない言葉も多いかと思う。)

−ミニ神戸弁辞典−

あ行

言葉
意味
解説
あらごみ
燃えないゴミ
神戸ではつい最近まで燃えないゴミの分別収集が行われておらず、燃えないゴミはすべて荒ゴミとして処分されていた。
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いんさい
軟式テニスボールを掌で卓球のように打ち合う遊び 40年以上昔、私が小学生の頃に流行っていた。今でも通用する言葉かどうかは不明。
うらおもて
いわゆる「グッパ」
2組に分かれるときに、手のひらを裏か表にして分かれる。
決まらないときは「てってのて」(じゃんけんのあいこに相当)と続ける。
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えーとこえーとこ 
   しゅーらっかん
いい所といえば聚楽館だ 聚楽館とは神戸の新開地にあった劇場・映画館。大正から昭和初期、聚楽館のある新開地は西日本を代表する繁華街で、当時の子どもたちは「え−とこ え−とこ聚楽館」と言って、新開地に連れて行ってもらうことを楽しみにしたらしい。
おじんぶい *1
コフキコガネ
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か行

言葉
意味
解説
かつけだま
かんしゃく玉
地面などの固い所に投げつけると破裂して大きな音をたてる、火薬を使った花火の一種。
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けーま
えんがちょ
びびんちょ
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さ行

言葉
意味
解説
サンライズ
メロンパン
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じゃんげり
お手玉を足で蹴る遊び お手玉のことを関西では「おじゃみ」というが、「じゃんげり」とは「じゃみ蹴り」の転訛かも知れない。
しんゆう
神戸電鉄
昔、神戸電鉄は神戸有馬電気鉄道という名前だったので、昔の人は神有(しんゆう)という。
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しんてつ
神戸電鉄
今の人は神鉄(しんてつ)という。もちろん私も神有とは言わず、神鉄という。
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すいぎゅう
のこぎりくわがた
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た行

言葉
意味
解説
だぼ
バカ、アホ、ボケ
相手を罵倒するときに使う言葉。
「あほか」と同じように軽い意味で「だぼか」という場合もある。
〜て
(軽い敬語表現) 神戸では京都や大阪やで使われる敬語表現の「〜はる」は使われなかった(今は使う人も多いようだが)。
「〜はる」に相当する表現は「〜て」。
「言うてはります」は「言うとってや」。 最後の「や」は下げて発音する。もし、「や」を下げて発音せずに平板に発音すると、敬語表現ではなく「言っておけ」という意味になるので難しい。
「いらっしゃいますか?」は大阪弁では「いてはりますか?」だが、神戸弁では「おってですか?」という。(この場合は平板に発音する。)
てんこち
ネズミゴチ
須磨の海岸でよく釣れる。
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〜とー
〜ている
言うとー。聞いとー。寝とー。食べとー。
 等々(とーとー。。。)
どべ
びり
大阪でも言うような気がするが、大阪ことば事典には載っていないので、大阪では言わないのかも知れない。
どんぱん
爆竹
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な行

言葉
意味
解説
なんこぉさん
湊川神社
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は行

言葉
意味
解説
ばばぶい *1
ドウガネブイブイ
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ぶいぶい
かなぶん
大阪ではぶんぶんというらしい。
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ぶいこ
かなぶん
ぶいぶいに同じ。
べつべん
塾に行くことをべつべんに行くと言っていた。べつべんは別勉のことか。
ぽーあい
ポートアイランド
ポートアイランドは略してポーアイという。


ま行

言葉
意味
解説
みっき
タイム たんま
鬼ごっこなどの途中で、個人的に休憩をするときの表現。
大阪ことば事典には、『神戸あたりではミッキョといった。』と書かれているが、私はミッキョは聞いたことがない。


や行

言葉
意味
解説
やまがわ、はまがわ
(山側、浜側)北、南
神戸市街は、北は六甲山、南は瀬戸内海にはさまれていて、山のあるほうが北、海の見えるほうが南に決まっているので、神戸の人は北は山側、南は浜側(または、山手、浜手)という。
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*1:06/08/25 追加









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