東京弁は感染るんです
昔、良く聞かされたわらべ歌に「まめだの歌」がある。
(楽譜をクリックするとMIDIで音が聞こえます。)
この歌のメロディは完全に関西弁である。
まめだとは仔狸のことで、酒を買いに行くくらいであるから、妖怪の一種かもしれない。
小さい頃、雨の降る夜に母親からの歌をよく聞かされた。楽しく歌うのではなく、おどろおどろしく歌うのでちょっと怖かった。雨が降る晩に、こんなものに出会ったら不気味であることには違
い無い。
(注:おかん→お母さん, おまん→おまんじゅう)
昔、小学校の音楽の教科書に関西地方のわらべ歌として、この「まめだの歌」が載っていたような記憶があるが、途中でメロディが東京弁化していたように思う。
(歌にまで東京弁が感染するのか。恐ろしや東京弁!)
(楽譜をクリックするとMIDIで音が聞こえます。)
小さい頃よく歌ったわらべ歌に「下駄隠しの歌」がある。
(楽譜をクリックするとMIDIで音が聞こえます。)
ちゅーりんぼー とは一体なんのことであろうか。
何人かの子どもが集まって、靴を片一方脱いで並べ、「げたーかーくし、ちゅーりんぼー」と歌いながら、一つずつ靴を指差して行く。最後の「わしが食た(くった、ではなくて、くたと発音)」の「た」に当たった靴は蹴り上げられ、その靴を履いていた子が鬼になって鬼ごっこが始まる。
(平和な遊びをしていたものだ)
名前は「下駄隠し」であるが、さすがに下駄の子はおらず、靴かサンダル(つっかけと言う)を履いていた。
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